売れるゲームを分析するときに見る5つの観点

面白いゲームを作れば売れる、とは限りません。売れているゲームを分析するときに、どこを見て何を比べるのか。このセクションで使う観点をまとめます。

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ゲームを作っていると、どうしても「どう作るか」に意識が向きます。 しかし、どれだけ丁寧に作っても、遊んでもらえなければ届きません。 そして遊んでもらえるかどうかは、作り始める前の判断で、 かなりの部分が決まってしまいます。

このセクションでは、売れているゲームを分析して、 自分が作るものの判断材料にすることを目的にしています。 最初の記事として、分析するときにどこを見るのか、 その観点を5つにまとめておきます。以降の記事は、この観点に沿って書いていきます。

1. 誰に向けたゲームか

最初に見るのは、そのゲームを買っているのは誰かです。

ジャンルは同じでも、買う人が違えば、求められるものはまったく違います。 短い時間で爽快感を得たい人と、何十時間もかけてやり込みたい人では、 同じアクションゲームでも評価の基準が逆になることさえあります。

ストアのタグや、似たゲームのレビューに書かれている言葉を見ると、 その作品が誰に届いているのかが見えてきます。 「どんなゲームか」ではなく「誰が喜んでいるか」で整理するのがポイントです。

2. 一目で伝わるか

多くの人は、ストアのページをほんの数秒しか見ません。 その数秒で、何のゲームで、何が楽しいのかが伝わるかどうか。 ここで伝わらなければ、中身がどれだけ良くても先に進んでもらえません。

見るのは、タイトル、一覧に表示される画像、紹介動画の最初の数秒、 そして説明文の最初の一文です。売れているゲームほど、 この部分で「何をするゲームか」が迷わず分かるように作られています。

分析では、画像や動画を並べて比べ、 ジャンルがひと目で分かるか、他の作品と見分けがつくかを確認します。

3. 価格と遊べる量の釣り合い

価格は、高いか安いかではなく、遊べる量や満足感と釣り合っているかで判断されます。

同じ価格帯の作品を並べると、プレイ時間の目安、繰り返し遊べる要素、 レビューでの「値段の割に」という言葉の出方に、はっきりした傾向が見えます。 自分の作品がどの価格帯に入るのかを決めるには、 その価格帯で評価されている作品が何を提供しているかを知る必要があります。

4. 発売前にどれだけ期待されていたか

売れたゲームの多くは、発売された時点ですでに待っている人がいたゲームです。

発売前にどんな情報をどの順番で出していたか。体験版を出していたか。 開発の途中経過をどこで見せていたか。 こうした発売前の動きは、あとから調べても意外と追えます。

作ってから宣伝を考えるのではなく、作りながら期待を積み上げていく。 その具体的なやり方を、売れた作品から学ぶのがこの観点です。

5. 遊んだ人が何と言っているか

最後に見るのは、遊んだ人の言葉です。

レビューは、点数よりも中身が役に立ちます。 高く評価している人が何を褒めているか。低く評価している人が何に不満を持っているか。 それを集めていくと、そのジャンルで外してはいけないことと、 差をつけられることが分かれてきます。

特に、同じジャンルの複数の作品で共通して出てくる不満は重要です。 それは、そのジャンルを好きな人が満たされていない部分であり、 新しい作品が入り込む余地でもあるからです。

このあとやること

この5つの観点を使って、実際の作品を分析していきます。 数字を扱う記事では、いつ時点のデータかを必ず明記します。 ストアの数字やレビューは日々変わるので、時点が分からない数字は判断材料になりません。

最終的な目的は、自分が作っているベルトスクロールアクションを、 誰に向けて、どう見せて、いくらで出すのかを、根拠を持って決めることです。

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